宮原知子
宮原知子(19=関大)が71・74点で首位発進をした。五輪前の仕上げの一戦は「自分の演技をすること」。そのため、得点表示を目にした時も「点数のことを全く考えていなくて。点数を見ても、そういえば、点数を意識していなかったと感じた」と、心に変化はなかった。
収穫はある。台湾に入ってから。珍しくジャンプの失敗が目立った。「公式練習の感覚から、(これだけの)試合ができれば、以前よりレベルアップしているのかなと思う」。
坂本花織
点数については「めちゃうれしい」と喜んだが、ステップの評価がレベル3だったことを悔しがった。五輪代表に選出されてから初の大会。重圧はあった。「選ばれたからにはミスは出来ない。そういう緊張感は今までになかった。五輪も緊張すると思うけど、緊張のなかでも出来たので、五輪でも出来ると思う」と手応えを口にした。
右足の薬指と小指の間にできた「うおのめ」が悪化し苦しんでいたが、厚めのパットを挟み解消。「昨日の午後の練習で中野先生がやってくれて、痛みがなかったので、これは出来るなって思った」と一安心だ。
スケートアメリカ、全日本選手権(ISU非公認)と2戦連続で210点を超えてきている。「ショートで70点取れたので、フリーでも130点…いや、ちがうわ。140点を出して、210点を超えられるように頑張りたい」と笑顔で締めた。
三原舞依
今季は出遅れることが多かったSP「リベルタンゴ」での会心の演技にガッツポーズ。平昌五輪代表を逃した全日本選手権後に、以前の曲に戻す案も出たが「タンゴを滑りきりたい」とこだわった。伸ばしていた前髪をバッサリと20センチ切り、心機一転臨んだ大会で意地を見せた。「一部のジャンルだけじゃなく、いろんなジャンルを滑れるスケーターになりたい。全日本選手権より一歩成長した」。
26日に得意のフリーが行われる。「今季SPが良くてフリーというのは全くなかったので、ここで安心するのではなく、ここからがスタートという気持ちで臨みたい。(フリーの曲にあわせた)天使のイメージで、平和を伝える滑りをしたい」。逆転連覇へ、気持ちを引き締めた。