578: 氷上の名無しさん 2018/03/10(土) 06:30:54.51
突然ですが『2位』と『2番手』は似て非なるものです。『2位』は順位、『2番手』は立場を表します。あらゆる世界に『2番手』は存在します。しかし必ずしも彼らが『2位』になれるとは限りません。1番手が1位になるより、2番手が2位を獲ることの方が遥かに難しい。それに気付いていない人は意外と多いのではないでしょうか。『1番手に肉薄する実力』はもちろんのこと、『1番手と共存する覚悟や柔軟さ』も2番手には求められます。「2番がちょうどいい」などと甘んじても「どうせ1番にはなれないし」と諦めてもダメ。上を意識し過ぎても自分を見失ってしまう。それでも自動的に比較され、差し引きされてしまう宿命。そう、2番手は忙しいのです。
よく『ワンツーフィニッシュ』と言いますが、そうは問屋が卸さないのが世の常です。だからこそ此度のオリンピック男子フィギュアにおける羽生結弦くんと宇野昌磨くんの『金・銀』は、まさに理想を超えた究極の結末でした。「どちらが勝ってもおかしくない」とか「運はどちらに味方する?」的なものとも違い、ふたりともが『観る側の期待と想像』を上回るパフォーマンスを、それぞれの流儀でまっとうしたからこそ見られた景色だったと思います。直前の大怪我、ぶっつけ本番という絶体絶命の逆境を、ベストコンディションの一要素にしてしまう羽生くんの凄まじさ。そして、そのとてつもなく強大なストーリーの傍らに身を置きながらも、粛々と自分の勝負ができてしまう宇野くんの図太さ。どちらも観ていて怖くなるぐらいでしたが、特にあの劇的かつ絶対的な羽生くんの演技と点数を目の当たりにした状況で、確実に2位の座を射止めてしまえる宇野昌磨という男はいったい何なのか?総合的な『強さ』でいったら、今大会で最も強かったのは彼なのではないか?
ふたりには、日本人の感情表現やこだわりが持つ『振り幅』を見せてもらった気がします。『頑なにこだわらない(宇野)』は、『命を懸けてこだわる(羽生)』と同じくらいの強さを発揮することがある。なかなか立証できない真実を知ることができました。宇野くんに関しては、五輪前から「ジャンプ失敗しましたけど大丈夫です。安心しました」的な『ノープロブレム精神』がずっと気になってはいました。それが彼の本能なのか、もしくは意識的に律しているものなのかは計り知れませんが、いずれにしても天才的な性(さが)の持ち主であることは確かです。お決まりの感動インタビューシーンで、突然ヘリウムガスを吸ったような声で咳き込むところなど、前のめりになる世間の感情に肩透かしを食らわせて楽しんでいるようにも見えてゾクゾクします。
これはこれで私の勝手な個人的憶測に過ぎませんが、世間の文脈に「乗っかる必要なんてないでしょ?」という頑なさからとにかく目が離せないのです。「誰にメダルを掛けてあげたい?」という質問にも、自ら率先するように「特に大事に扱おうとは思っていないので」と、通り一遍な世間の感情を見越した答えをするところなど、ただ『天然』とか『大物』という言葉では片付けられない強い『意思』を感じます。羽生くんが演歌の極みならば、宇野くんはロックです! 羽生くんに頭を撫でられた瞬間、ブチ切れやしないかそれはドキドキしました。
連載「アイドルを性せ!」お決まりの感動インタビューシーンで、突然ヘリウムガスを吸ったような声で咳き込むところなど、前のめりになる世間の感情に肩透かしを食らわせて楽しんでいるようにも見えてゾクゾクします。
お笑いもありますがとても良い記事です!w
面白いね
案外的を射てる
と言うのは何となくわかった
ただ史上最高の二番手と言われて
嬉しいのだろうかとちょっとモヤった
壁を感じたことがない、は目標や限界を設定しない
昌磨くんらしいなと
ミッツさん宇野くんを好きになってきたなと思った。
文章で読むとおお、と納得するよね
オリンピック男子シングルの総括として見ると良いこと言ってるな!と思えるけど
昌磨くんを主体として語る場面ではちと失礼でないか?となる印象だね
何にせよ、ミッツさんは昌磨くんに好印象持ってると思うよ
好印象というか、この子凄い!!って思ってる感じだねw