84: 氷上の名無しさん 2018/03/14(水) 05:41:21.99
「やってくれる」 期待感抱かせ
しびれた2日間だった。SPは多くの人の不安を見事に吹き飛ばし、完璧。体力が懸念された翌日のフリーもミスを最小限にとどめて執念で滑りきった。羽生は「漫画の主人公にしてはちょっとできすぎなくらいの設定がいろいろあって、人間としての人生を考えたらなんか変」と笑ったが、韓国入りから連覇を遂げるまでの7日間で心と体の状態をうまくコントロールし、奇跡を起こした。
私はフリーで3本目の4回転ジャンプを決めた時に「勝った」と思った。執念を見たのはその後の、最後の3回転ルッツ。フリーの最後でルッツを跳ぶことにこだわってきた羽生は以前、そのルッツでよく転んでいた。だが、今回は痛めている右足でこらえて立ち、倒れなかった。「どんなことがあってもやる。絶対にやる。絶対死んでもやる。絶対に勝つ」。この五輪に懸ける思いが表れていた。
他のスケーターの皆様には大変申し訳ないが、羽生がいる大会のほうが、何百倍も、何千倍も、何万倍も面白い。羽生は「何かをやってくれる」というわくわく感や期待感を抱かせてくれる。2015年のNHK杯。羽生がSPで4回転の本数を増やすと知った私は、SP、フリー、合計の世界歴代最高得点を更新して史上初めて合計300点を突破すると予感した。そして、それを実現してくれた。2週間後のグランプリ(GP)ファイナルも勢いそのままに、NHK杯で更新した世界歴代最高得点を再び塗り替えるだろうと思ったが、その通りになった。昨春の世界選手権はSPで首位と10・66点差の5位と大きく出遅れたが、フリーでジャンプを全部決めれば勝てると私は思った。実際に羽生は、見事なまでの完璧な演技で自らのフリーの世界歴代最高得点を更新して大逆転で優勝した。
そして、今回の五輪。練習もままならず、実戦からも離れ、さすがに私も「連覇できるのだろうか」と悲観的でもあった。一方で、これまで幾度も奇跡を見せてくれたことから「彼ならやってくれる」という期待感もあった。
芸術の裏付けに、徹底された基礎
右足首は痛み止めを飲むほどの重傷だったが、トーループとサルコウの2種類の4回転ジャンプを決めれば勝てると思ったし、勝つべきだと思っていた。羽生はジャンプやスピン、スケーティングなど一つ一つの技術が高く、質が良い。曲と振り付けもぴったりとはまっている。ただ滑ってジャンプを跳ぶスケーターも少なくないが、羽生は技と技の間のつなぎも複雑なステップなどを入れた濃い内容で、そこから跳ぶジャンプも演技の一部にしようとする。
「芸術は正しい技術、徹底された基礎によって裏付けされたものであって、それが足りないと芸術にはならない。だからこそ、ジャンプ、ステップ、スピンをやる際、正しい技術を使い、芸術として見せることが一番大切」と考え、「もし羽生結弦が4回転半、もしくは5回転に挑むと決めた場合は、確実に表現の一部にします。僕のスタイルはそこ」と言う。それはフィギュアスケートの理想に近い。
羽生は観客を味方につけられる。スケーターはリンクに入れば一人。誰も手をさしのべることができない。演技を完遂するには自らの力はもちろん、観客の後押しも必要になる。忘れられないのは12年、フランスのニースで行われた世界選手権での伝説のフリーだ。序盤は4回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)などを決めて順調だったものの、中盤のステップで突然、転ぶ。だが、体力が消耗するなか、間をあけずに跳んだトリプルアクセルからの連続ジャンプをはじめ、残るジャンプをすべて成功させ、終盤のステップで雄たけびをあげた。右足首をねんざしながらも気迫がこもった演技は、会場の雰囲気を一変させ、うねりを巻き起こした。順位もSP7位から3位に押し上げた。あのフリーでファンになった方は少なくないだろう。
羽生はこれまで幾度となく会場を支配してきたが、平昌でもそうだった。そして「やってくれる」という期待に応えてくれた。今後のスケート人生は「楽しみながら、ということを考えたい」とは言いつつも、負けず嫌いな性格だから闘志は燃やしているだろう。最大の目標は4回転アクセル(4回転半)。羽生をよく知る人に言わせると、羽生はやれなくても「やります」「できます」と言うのだという。だから、ある日突然成功させてしまうかもしれない。
史上最高のスケーターであり、さらに大きな夢に向かう羽生に「頑張れ」は言わない。十分に頑張っているのは伝わっている
https://mainichi.jp/articles/20180314/ddm/005/070/017000c
85: 氷上の名無しさん 2018/03/14(水) 05:50:17.31
すごい!ここまで言ってくれる記事なかなかないわ
紹介ありがとう
読んだ
良記事過ぎる
結構ハッキリ言ってて素晴らしいw
本当申し訳ないが
いい記事だねー
良い記事だった~
「どんなことがあってもやる。絶対にやる。絶対死んでもやる。絶対に勝つ」これ羽生そのものだよねw
福田って変な記事書く記者じゃなかった?
改心したの?
いや別にフラットな人だったけど
そうか
勘違いならよかった
ツイ炎上したヤツと勘違いしてる?
それは銀魂の映画監督福田雄一でしょ
この記事凄く良いね
こんなに言いたいこと全て言ってくれたような記事かつてあったかなと思うくらいだわ
場を支配する力ってほんとにあるよね
それは今人気があってファンが多いからじゃなくニースの頃から伝わっていたということだね
勝ちたいって気持ちやいい演技をしたいという気持ちって表情が見えない観客席にも伝わる
羽生が団体を見て僕が一番勝ちたい気持ちが強いと思ったっていうのも
他の選手にまだまだその気合が足りないぞって言いたかったのなと思った
すべて同意
ただ凄いジャンプ飛んでるだけじゃ誰も心打たれない
凄い
初めてだね
ここまで同じ気持ちの記事書いてくれたのって
ありがとう
GJメールしたいけどどこに出せばいい?
最初から最後までそうそう!って言いたくなるような記事
文中の勝つべきだと思っていたの部分
同意すぎる
毎日新聞が浄化されつつある?
新聞社の意向というより担当記者の考えが出る
でも何度も起こるってことは奇跡じゃなくて必然だったのかも
羽生はゾーンを作れるって記事があったけどそういうことだね
奇跡も起こせる
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1520955216/