社会にはさまざまな上下関係があるが…。「僕は、一番下でいいです」。小さな声でつぶやいた言葉に、心からの思いを感じる。
「きっと下から見えることの方が多いから。“庶民でいる”ことは大切だと、今作で再確認しました」
主演映画「殿、利息でござる!」(中村義洋監督)は、磯田道史氏の「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」が原作。江戸時代中期に仙台藩吉岡宿で起こった実話だ。重い年貢に疲弊した町を救うため、藩に金を貸し、その利息を住人に配るという計画を実現させようと、私財をなげうち尽力する人々を描く。
250年前の実話に驚いたと同時に「事を成し遂げた彼らが格好いいなと」。その人数は、野球のナインと同じ9人。「無名の草野球チームが、プロ野球に勝つぐらいの話。そこに日本人の慎みや、親子の話も描かれ、感動しました」
商人、穀田屋十三郎役。寡黙だが、思い込んだら突き進む人物だ。「弟と親の関係が分かるまでは、迷惑なほど真っすぐでいようと」。監督から「黒澤明監督の映画『生きる』の志村喬(たかし)さんのあの目で」と言われた。「表情や目を意識した受けの芝居をした」。芸達者の共演者が毎回芝居を変えてくるため、ライブ感があって面白かったとか。
藩主役でフィギュアスケートの羽生結弦選手が映画初出演。出演者は当日に知ったそう。「羽生君は天空の人。同じお弁当を一緒に食べるだけで驚く(笑)。撮影後、みんなの体を気遣うほど大人な方でした」
今作で人のつながりを感じた。携帯電話の普及で会って話すことが減った。都会では隣人を知らないことも。「作中では、居酒屋に行けば、町の人の全てが分かる。やっぱりいいな」。自身は自宅のパソコンをほぼ触らない。「文字でニュアンスは伝わりづらい」
親子のつながりも。「子供は聞いていないようで親の話を感じている。気をつけなきゃ」。自身の口調が父に似てきたと子供から言われるそうで「やだ~。でも仕方ない」と笑わせた。
人として“普通”でありたいという。公私で一切態度が変わらないという西田敏行の姿に憧れる。昨年、阪急東宝グループの創業者、小林一三氏の役を演じたときも「“オバサン”の感覚や目線をきちんと持ったところに惹(ひ)かれた。俳優もお客さま商売、そうあるべきと」。
たとえ善行をしても絶対に口にしない。古き良き日本人の心は、確実に自身の中にある。
ソース
http://www.sankei.com/west/news/
704: 氷上の名無しさん 2016/05/15(日) 14:02:18.19
今の日本人に欠けてる部分が描かれてた
舛〇さん観なよと思った
羽生殿は颯爽と風のように現れて風のように去っていった
トロント日本映画祭
ひでゆづ
11: 氷上の名無しさん 2016/05/15(日) 10:12:27.11 ID:w/mFkSB9K
先週、地元映画館で映画の舞台挨拶とトークショーがあったんだが
今日の地方新聞に、その時のトークショーの話が載ってた
監督「当時、庶民が殿様に会うという事は
大変緊張を強いられる出来事だと思うので、同じ効果を狙って羽生君を起用した。」
「しかし効果は逆で、みんな羽生君に会えてニコニコしていた」w
サダヲ「殿様役は当日まで知らされていなかったが、宮城にゆかりのある人と予想」
「サンドウッチマンさんかと思ったら、まさかのリアル羽生君にびっくり!」
色んな話が聞けて嬉しいな
映画関連の本はよく知らないけど月刊「シナリオ」には
殿、利息でござるのシナリオが載ってて良いね
なんで俳優陣が羽生に会って緊張するの?羽生は俳優陣より年下でしょ?
緊張するわけないじゃんw
臆測だけど、どんな大物俳優を起用しても
しょせんは「役者仲間」だから予定調和しちゃうでしょ
スケートだって、ワールド行っても見馴れた顔触ればかりだけど
五輪だと、知らない他競技の選手が沢山居て「ふいんき違う!」
「庶民と殿様」=「住んでる世界が違う」、って意味での緊張だと思う
これだね
合計何回褒めたの…お疲れ様
100回くらい褒めてるんじゃない。