韓国の五輪組織委員会(POCOG)は8日、2018年に開催される平昌冬季五輪のチケット売り上げが期待したよりも出足が悪く、第一段階として設定した目標値の4分の1程度にとどまっていることを明らかにした。
来年行われる平昌五輪に向けたインフラ整備は順調に進んでいる韓国だが、同国でのウインタースポーツ人気は偏っており、熱狂的なファンを持つ欧米の市場には遠く及ばない。
開幕を1年後に控えた今年2月9日、韓国では第一段階として抽選方式によるチケット販売の受け付けを開始し、先月にその締め切りを迎えた。POCOGはAFPに対し、目標販売枚数は60万枚と明かしていたものの、実際に申し込みがあったのは38万件にとどまっている上に、韓国が得意としているスピードスケートやフィギュアスケートに人気が集中しているという。
開会式と閉会式にも応募が殺到している一方で、クロスカントリーやバイアスロン競技への申し込みは少なく、販売枚数は用意した分の10パーセントにも届いていない。8日現在で割り当てられたチケットは合計16万2000枚となっており、目標としている60万枚の27パーセントにとどまっている。
五輪への盛り上がりに欠ける中、今回の数字はチケットの売り上げが不安視されていることを裏付けるものとなった。
平昌五輪では海外のファンやスポンサー向けの30パーセントを含めて合計118万枚を販売することになっており、観客席を満員にするためには、チケット総数の70パーセントが割り当てられている韓国ファンの観戦が欠かせない。
しかし、同国スポーツ省が先月行った世論調査によると、五輪に「興味がある」と回答した人は35パーセントにとどまり、実際に観戦する計画があると答えたのは、わずか9.2パーセントだったことが示されている。【翻訳編集】 AFPBB News
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