フィギュアスケート男子で昨年のNHK杯を制したセルゲイ・ボロノフ(ロシア)が28日、大阪市内でのアイスショーで披露した2018~19年シーズンのフリーには、特別な思いがつまっていた。19日に母国カザフスタンで強盗に刺殺され、25歳の若さで亡くなった14年ソチ五輪男子銅メダルのデニス・テンさんが振り付けた最初で最後のプログラムを演じたから。公演後、毎日新聞の取材に応じたボロノフは「自分のこれからの責任、義務として、彼が振り付けたプログラムをずっと滑っていきたい。彼の考えや気持ちを伝えることは、私の運命かもしれない」と話した。
演目はアメリカンコミックのキャラクターが主人公の映画「ローガン」とタイアップした楽曲「ウエー・ダウン・ウィー・ゴー」。主人公は不死身のイメージがあり、30歳となった今も現役で長くスケートを続けているボロノフに合っているとテンさんが提案した。
振り付けは5月末に行われ、ボロノフは「深く考えたことはなかったが、今考えると運命的だった。神様からではないけど、与えられたミッションなのかな」と振り返った。披露したフリーでは、ボロノフはテンさんへの思いをこめた。ところどころの振り付けでテンさんが氷上でみせた動きをシンクロさせ、最後は天を見上げ、そして祈るような表情を見せた。
ショーの途中では、テンさんにささげるスケーティングも見せた。会場にテンさんの映像が流れるなか、黒の衣装をまとってテンさんの昨季のショートプログラム「Tu sei」を他の8人のスケーターとともに滑った。「何と言えばいいのか、ずっと迷っていた。映像を見ると胸が痛む。もう彼がいないと思うととても悲しい」。心の整理はまだつかないが、一歩一歩を大事に滑り続けたいと心に決めている。【福田智沙】
転載元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180728-00000052-mai-spo
ヤフーコメント
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meg*****
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ボロノフの演技と人柄、とても好きです。ぜひ今シーズンもGPシリーズを勝ち抜いて、ファイナルでもプログラム見たいです。
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buk*****
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ヴォロノフ選手は人柄の良さをうかがわせるエピソードをよく聞く。
現役続行に加え、この夏日本のショウにも出演
とよろこんでいたのに
それがこういう事態になるとは…唯一のコレオを託されるのは重いかもしれない、
だがヴォロノフ選手なら昇華してくれると信じられる -
yur*****
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まだまだ悲しく、寂しい。この仲間にもういないんだと思うと、本当に涙が出てくる、、、
ボロノフ選手、他の選手が思いを繋いでいってくれると、ファンには救いです。 -
yuk*****
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まだ哀しい。まだ泣きそう。
一ファンでもそうなんだから、スケーターたちの心境たるや…。
ボロノフ選手、今季のプログラム、楽しみにしています。 -
kon*****
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ありがとうセリョージャ。
テン君が振り付けた人が貴方でよかった。テン君の思いを託されたのが貴方でよかった。
貴方も身体に気をつけて、まだまだ素敵な演技をみせてください。今季も応援しています。
今季はみんなつらいだろうけれど、悲しみを共有できる仲間がいるから大丈夫だと思っています。
皆でこの試練を乗り越えていけますように。私達ファンも、デニス・テンという素晴らしいスケーターがいた事をずっと忘れません。
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鼻毛鼻子
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会場では涙を流した方が多くいらっしゃったそうですね。デニスの訃報に未だに信じられず、涙も出てきますが彼の演技と気持ちに、重かった心を軽くしてくれたように感じます。
今年の世界選手権は日本で開催されますし、大きな大会でこのプログラムを日本で観たいですね。 -
kou
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テンのコリオグラファーとしての才能を、自身しか証明できない、という思いがあるでしょうね。