「神戸野田高3人衆」がそろって全国高校選手権(インターハイ=19年1月24~27日、名古屋)の出場を決めた。ジュニアで籠谷歩未(17=神戸ク)が2位、真辺梨央(15=神戸ポートアイランドク)が5位。202・99点で女子優勝の坂本花織(18=シスメックス)と合わせて、3人は神戸野田高で流行っているという「ノダピース」で喜びを分かち合った。
平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)6位で注目を集めた坂本と、籠谷が神戸野田高に進学した16年春、同校に「フィギュアスケート部」が誕生した。初代部長の籠谷は「かおちゃん(坂本)は多忙なので、クラブの報告会とかに来られないから…」と指名された理由を明かし、坂本は「部長! 部長!」と籠谷を呼ぶ。2人は1年時にもインターハイに出場し、学校別で5位。他校が3人のポイントを合わせるのに対し、2人の合計ポイントで戦わざるを得なかった。今春、2学年下の真辺が入部し、3人の部員がそろった。
2学年下の真辺から見ても、先輩2人は「優しい」存在。「3人で表彰台に乗れたらいいです」と年明け1月の大舞台を見据える。部長の籠谷は「めっちゃうれしいです。1年の時は3人(出場している学校)と2人で戦力の差が大きかった。3人で表彰台を狙います」とニッコリ。国際大会を転戦する坂本にとっても部活動の青春が、高校生活の最後に味わえそうだ。