羽生結弦ＮＨＫ杯出場へ意欲。午前中の公式練習に参加しSP出場への最終判断を下す

フィギュアスケートのＧＰシリーズ第４戦、ＮＨＫ杯（１０～１２日、大阪市中央体育館）の前日練習で右足を痛めた羽生結弦（２２）＝ＡＮＡ＝が出場へ向けて調整中であることが９日、分かった。

公式練習で４回転ルッツを跳んだ際に着氷で右足をひねり転倒。右の足首と膝を痛めた。１０日朝に腫れがなければ公式練習に参加する。今大会には前人未到の５連覇がかかるＧＰファイナル（１２月７～１０日、名古屋）進出がかかっている。

欠場も心配された羽生だが、本人は出場の意思を持って調整を進めている。痛めた箇所は右の足首と膝。病院へは行かずに、チームドクターの診断を受けた。夜の会見は欠席し、翌日の試合へ向けてアイシングなどの必死の治療を続けた。１０日朝に足に腫れがなければ午前の公式練習に参加し、最終的な判断を下す。

会場の空気が凍り付いた。練習開始から２５分が経過した午後４時１５分。羽生はこの日初めての４回転ルッツに挑んだ。空中にものすごい勢いで飛び出した体は、大きく軸が傾いたまま着氷。右足を思い切りひねった。４回転ジャンプは助走から着氷までスピードを要し、着氷での足への負担はすさまじい。転倒し、痛みに顔をゆがめた。

右足に力が入らない様子でリンクを１周。一度練習を中断し、約５分後に戻った。フリー「ＳＥＩＭＥＩ」の曲かけ練習はジャンプを跳ばずに、振り付けをチェック。それでも右足に重心がかかるポーズでは、動きが止まった。後半のステップは上半身の動きを重点的に確認。最後のスピンは左足から右足に変えた途端にスピードが急速に落ちた。早めに練習を切り上げ、会場を後にした。

羽生は２位だったロシア杯後、拠点のトロントで調整を進めてきた。７日に大阪入りし、８日は静養に充てた。９日の公式練習は午前はスキップ。本番リンクでの初練習で起きたアクシデントだった。４回転ルッツはアクセルの次に難度が高い。ロシア杯で初挑戦し、成功させていた。今大会には前人未到の５連覇がかかるＧＰファイナル進出がかかっている。

夜の公式会見の冒頭で、日本スケート連盟の鈴木民生報道部長は「けがの内容、明日以降についてはまだ医師からの連絡が入っていないので、まだこの場で発表できないことをおわびします」と話すにとどめた。男子ショートプログラム（ＳＰ）は１０日に行われる。

◆羽生の主な故障とアクシデント
▼１２年３月世界選手権　大会中に右足首を捻挫しながら初出場３位。
▼１３年３月　左膝の炎症により安静１か月の診断を受け、世界国別対抗戦のメンバーから外れた。
▼１４年１１月中国杯　フリーの直前練習で閻涵（中国）と激突し、左大腿（だいたい）挫傷など５か所を負傷。強行出場２位。顎を７針、右耳上を３針縫った。
▼１４年１２月全日本選手権後　「尿膜管遺残症」と診断され、３０日に手術を受けた。
▼１６年４月世界選手権後　左足の「リスフラン関節靱帯（じんたい）損傷」のため全治約２か月の診断。　▼１６年１２月全日本選手権　５連覇がかかっていたが、インフルエンザで欠場。
▼１７年９月オータム・クラシック　大会前に右膝を痛めた。

ソース

https://headlines.yahoo.co.jp/h279-sph-spo

GPS🇯🇵2017NHK杯
男子SP
11/10(金)
19:05～20:38
19:05～第1Ｇ
19:12～佐藤洸彬
19:19～友野一希
19:51～第2G
20:31～羽生結弦

ソース

https://twitter.com/oro1_/status/

あさチャン！NHK杯前日会見
スケート連盟からの発表、治療中のため大会出場については発表できない、と。
練習を早めに切り上げ治療に向かう姿も pic.twitter.com/ZrwpAlryyJ

— ぽるこ🌟求ムN杯11日・GPF7日！ (@yuzuporuko) 2017年11月9日