江戸文化の華「花魁(おいらん)」にふんして舞台で活躍する姫路市在住の女優、徳由美子さん(36)をモデルにした絵画を、フィギュアスケートの宇野昌磨選手の祖父で画家の宇野藤雄さん(92)=愛知県犬山市=が描いた。背景には世界文化遺産・姫路城も描写されており、徳さんは「花魁を新たな観光資源にして、姫路の活性化のきっかけにしたい」と期待を込める。
徳さんが団長を務める劇団「JuGeM(じゅげむ)」は6月下旬、姫路城主の榊原政岑(まさみね)に迎えられた吉原の遊女・高尾太夫(たかおだゆう)を主人公にした「花魁物語」を姫路市内で初公演。満席の大盛況となり、舞台を観賞した宇野藤雄さんが、徳さんを「最後の絵のモデル」として描くことを決めた。
絵画は20号サイズ(縦約72センチ、横約60センチ)で、姫路城を背景に芸を披露する花魁4人の姿などが描かれている。中央付近で白い衣装を身につけた花魁のモデルは徳さんで、右手には名前の「由美子」と書かれた扇子を持っている。
画家としてカンヌ国際展グランプリの受賞歴があり、国際的な知名度も高い宇野さんは「これまで遊女をモチーフにした絵を描いてきたが、花魁姿の徳さんは理想のモデルと直感した。日本文化を世界にアピールする意味でも彼女を応援したい」と話す。
徳さんは「花魁は他国にない文化で訪日外国人の関心も高い。絵画を通して姫路の魅力を知ってもらい、姫路の活性化に貢献したい」としている。
完成した絵画は姫路に運ばれ、徳さんに贈られる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000005-san-l28