グレイシー・ゴールドが復帰に向けての気持ち「復帰しなかったら永遠に後悔する気がした。復帰してうまくいかないことよりも、挑戦せずにいたら私はもっと不幸」

現役復帰の理由はいろいろあるでしょうが・・・

17年全米選手権を最後に競技から遠ざかっていたグレイシー・ゴールド選手の復帰に向けての気持ち。鬱、不安・摂食障害を乗り越えて、「復帰しなかったら永遠に後悔する気がした。復帰してうまくいかないことよりも、挑戦せずにいたら私はもっと不幸」

アメリカですらメンタル不調に対するスティグマがあると言われる中、これまでのことを率直に語ってくれています↓

グレイシーのインタ聞いてる。足の怪我ならみんなどうしたの、無理しないで言ってくれるのに、心(の怪我）は違う。そんなに恵まれてるのに？って近しい人からも言われた。自分でも鬱なんてホームレスみたいな人にしか起こらないものなんだって思って長く認めることができなかった。

Fine(大丈夫）って言葉が好きで大丈夫、大丈夫と言い続けていた。ほんとはそうじゃなかったのに。ポジティブな気持ちを持てって、言うだけならすごく簡単だけど。スケートを再開した時は1日に一つだけ目標を持とうと考えた。やれば実現できそうな目標を。そしてそこから考えてみようと。練習してて

(出来に）満足できないことがあっても、いいんだ、少なくともワークアウトにはなってる、何をやっても何もやらないよりはましだと（思うようにした）。最も難しいのは今自分の心がいい状態じゃないんだって気づくこと。数日間スケートが上手くいかずに、どんどんフラストレーションがたまって

いったことがあって、その3日間はスケート以外に何が起きた？と見直した。ネガティブな状態が雪だるまみたいに膨れていく前に捉えないと。

エリートレベルの選手として滑ることに挑戦できる時間は限られている、やらずに後悔するよりやって失敗してもそのほうがいいと復帰を

決意したグレイシー。長いインタなので上のは超大雑把だけど、心の問題についてとてもうなづけることを言っている。いつもポジティブであれ、ポジティブであることは素晴らしいというのがアメリカ文化。でも誰もが、そしていつでも常に、そんな気持ちでいられるわけがない。心の怪我を認めて、酷くなる

前に向き合って、少しづつでもいいから元気になってまたやりたいことに向き合っていこうというグレイシーの正直で真摯な考えかたに強く印象付けられた。