◇フィギュアスケート世界選手権最終日(2017年4月1日 フィンランド・ヘルシンキ)
日本がワンツーフィニッシュ!男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位の羽生結弦(22=ANA)がフリー世界歴代最高の223・20点、合計321・59点をマークし、逆転で3年ぶりの優勝を飾った。SP2位の宇野昌磨(19=中京大)はフリー世界歴代3位の214・45点、合計でも319・31点とし、初の表彰台となる2位となった。来年の平昌五輪の日本男子の出場枠は3大会連続の3つとなった。
誇らしげにアピールした。今季最高のフリーの出来を――。確信していた。3年ぶりのタイトル奪取を――。まだ5人の演技者が残っているにもかかわらず、演技を終えた羽生は肩で息をしながら、左手の人さし指を立てて天に突き上げ、右手の人さし指は地面に向けた。このポーズは12年の全日本選手権優勝でも見せていた。羽生にとっては会心の演技の時に出るパフォーマンスだった。
「疲れました。演技内容を忘れるくらい、集中してやれました。このフリーは最高のご褒美だと思います」
冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを鮮やかに降りた。中盤の4回転サルコー―3回転トーループ。2日前のSPでも失敗し、鬼門となっていた連続ジャンプをフリーで今季初めて成功させると、勢いに乗って続く4回転トーループも決めた。フリーの「ホープ&レガシー」(久石譲作曲)は98年長野パラリンピックのテーマ曲。長野五輪やパラリンピックを見た母が姉をスケートに連れていったことをきっかけに羽生も競技を始めた。「スケート人生の原点」と語る思い入れのある曲を初めてノーミスで演じきった。
絶妙な調整がピタリとはまった。SP5位と出遅れた翌日の練習、いつもは精力的に4回転ジャンプを跳ぶが、十数本に控えた。「悔しさがあったので、思いきり練習したかったけれど抑えました」。フリー本番はあえていつもよりゆっくり滑った。「ジャンプのため、演技のため、完成度のため、一番いいと思った」。今季から4回転ジャンプを1本増やして4本としたフリーの「挑戦的」なプログラム。体力をうまくコントロールして、シーズン総決算の舞台でしっかり完成させた。
フリーの得点は15年GPファイナルで出した自己ベストの世界歴代最高記録を3・72点更新する223・20点。「過去の自分にとらわれたくなかった。ここまで凄く怖かった」。得点が伸び悩んだ今季は第一人者ゆえの苦悩があったが、進化を数字で証明した。
最終組を滑った6人中3人は年下だった。3年ぶりの王座を手にしたが、宇野ら若手が迫ってきている。「追いかけられる立場と言われるけれど、それぞれのスケーターに長所や僕にないものがある。僕にとっては全て追いかける背中です」。来年の平昌五輪で連覇を狙う王者は挑戦者の立場を強調。そのスタンスが羽生の強さの源だ。
ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hlnannex-spo
ネットの反応
曲が大好き、繊細で素晴らしい
最も「最高のご褒美」はオリンピック連覇。憧れのプルシエンコも出来なかった偉業。是非達成してほしい。
羽生選手の今季のフリーは自然がテーマの柔らかい曲調。風や川の流れを表現するという抽象的で難しいもの。例えばミュージカルや映画からの曲やタンゴなどはすぐにわかるから観客受けしやすい。いままでノーミス演技ができなかったから今季のフリーは迫力に欠けて難しいのでは?と思ってしまってました。昨日のパーフェクト演技を見ながら無意識に手が震え胸がいっぱいになり最後は涙が出た。これこそが羽生くんの最高の表現だったんだなぁと思った。
四大陸では消化が遅い胃に1キロ以上も食べ物が残ってて
身体が重かったので世界選手権では胃を空っぽに近い状態にし、
身軽さを保つことで長丁場のフリーを乗り切る作を見出した
やっぱい食事って演技に影響してくるんだぁ。プルは試合の日は朝から何も食べないってさらっと言ってことを思い出す
プロ野球の選手も試合の前は軽いもので済ませるわ
2時間以上かかるスポーツでもそうです。