原文記事元:https://bit.ly/2MGJbeA
翻訳者記事元:http://icyblossoms.hatenablog.com/entry/2018/09/04/160456
「私はCSKAに残ることができて幸せですし、エレーナ・ゲールマノヴナ(・ブイアノワ)が彼女のチームと一緒に練習を積むことを認めてくれて本当に感謝しています」と、ヴォロノフは話した。
「コンディションはかなり良いですね。エレーナは私にたくさんのことを教えてくれるし、スケート技術や練習についての価値あるアドバイスもくれます。彼女に何か修正するよう言われると、正直なところ、本当に申し訳ないんだけれども文句を言いたくなるときもありますが。彼女との練習は良い影響を受けます。とても良いものだし、本当に楽しんでるんですよ」
「デニスに頼もうと言 いうのは、自分の決断です」ヴォロノフは想起していた。
「私はフリープログラムで何か新しくて、いつもとは違うものを作りたかったんです。インスタグラムを見ているとき、しばしばデニスが出版した本を見かけました。そして思ったのです、『デニスに頼んだらどうだろう』と」
「『君のプログラムを台無しにしてしまうよ』とデニスは言ったんです。だから私は確信を持ってこう答えました。『いいや、デニス、君は台無しになんかしないさ。これはおだててるんじゃないよ。デニスならやってくれると確信してるんだ』」
「私は別の選択肢もあると言ったけれど、デニスが私を納得させてくれて、今は本当に感謝しています。だって、もしその曲を選ばなかったら私はひどく後悔したでしょう。そうなっても私は手紙も書けないし、『デニス、君が正しかったんだ』なんて言えないのだから」
「私たちは興味深く、独創的な議論を交わしました。私が譲歩したけれど、今では彼がどれほど正しかったのかが分かります。彼は編曲もしてくれました。フリープログラムの全てを彼が作り上げたのです。このプログラムより素晴らしいものは出てこないだろうと思うほどでした」
「正直に言うと、このプログラムを滑るときいろいろなことを考えてしまうんです」とヴォロノフは説明した。
「まずはじめに音楽。この曲には歌詞がありますが、その意味を理解したとき運命を感じるのです。私は本当にこの曲をデニスが私に選んだくれたこと、彼に振付をしてもらえたことに感謝しています」
ヴォロノフはテンが振り付けた、ただ1人のフィギュアスケーターだ。「本当に遺憾だけれども、彼は私しか振り付けられなかったんです」2度のロシアチャンピオンに輝いたヴォロノフはそう指摘した。
「おそらく、私が今何よりも大切なのは、このフィギュアスケート界だけでなく私が滑るところすべてでデニスがどれだけ才能に溢れた人だったかを伝えることなのです」彼は続けた。
「彼は有名で結果を残したアスリートというだけではなく、振付師でもあるのだということです。デニスは彼らしさと彼にしかない素質を持った人間で、深い知性を備えていて、そして私を信じてくれるのです。信じてくれることはフィギュアスケートという競技では本当に重要なことです」
「もう一度言いますが、お世辞を言っているのではありません。私は彼を心から尊敬しています。デニスの演技からはたくさん学ぶことがありますから、私はよく彼の演技を見ていたのです」
ヴォロノフは現在、モスクワで行われるロシアナショナルチームのテストスケートを控えている。彼が新プログラムをテストスケートでロシアのスケート連盟に初披露するのは9月9日の予定だ。
ヴォロノフはGPシリーズのスケートアメリカとNHK杯に参戦する予定であるほか、オンドレイ・ネペラ杯や国内線であるロシアカップの出場も予定している。
切なさや悲しさの中に暖かさもあり、本当に感動しました。
ヴォロノフが今季も輝けるシーズンになりますように…☆