平昌への道は遠く・・・浅田真央６位に「疲れてしまった」と本音がポロリ。左膝痛で滑り込めずＧＰファイナル絶望的で葛藤の日々

フィギュアスケートＧＰシリーズ第１戦スケートアメリカ　第２日

女子フリーが行われ、ショートプログラム５位の浅田真央（２６）は１１２・３１点の６位にとどまり、合計１７６・７８点で６位。上位６人によるＧＰファイナル出場は絶望的となった。

今季初戦のフィンランディア杯とは少しデザインが異なる深紅の衣装で臨んだ「リチュアルダンス」は、後半に精彩を欠いた。真央は「まだまだだなって感じがします」と厳しい表情を見せた。ＧＰシリーズの表彰台を逃すのは２０１０年以来。６位に沈み、ファイナル出場は絶望的となった。

予定していた３回転の連続ジャンプは後半を２回転に変えて成功。スピードに乗り、力強く滑り出したが後半にスタミナが切れた。「ちょっと疲れちゃったかなっていう印象はある。自分のリズムだったりタイミングが取れていなかった」。基礎点が１・１倍となる後半の４つのジャンプのうち、予定通り決まったのは１本だけだった。

昨季終盤から続く左ひざ痛の影響で、調整が遅れたまま今季を迎えた。「故障があって滑り込みが出来ていない状況。それが一番の不安材料」と佐藤信夫コーチ（７４）。最近はトレーニングで周辺の筋肉を補強し、膝への負担軽減に取り組んでいるが、追い込むと痛みが出る。練習の虫として知られる真央は「１０代の頃に比べれば制限はしているけど、でもそれだけじゃやっていけない。自分に負荷をかけてやっていかなきゃいけない」と葛藤を抱える日々だ。

世界選手権の選考会を兼ねる１２月の全日本選手権では、今季封印している３回転半ジャンプを入れる意向。佐藤コーチも「今でも跳びたがっている。時々やるけど、なかなかいい感じでやっている。夢は持ち続けたい」と話した。ファイナル進出が厳しくなったことで、逆に全日本選手権までの調整にあてる時間は増えた。

最後にファイナルを逃した１０―１１年シーズンは、全日本選手権で復調し２位に入った。「焦らないとダメだなっていうふうに思う。もっと滑り込んで、早く自分が最高のレベルで試合に臨めるようにしていきたい」。３週後のフランス杯（１１月１１～１３日）で、上昇のきっかけをつかみたい。

◆ＧＰファイナルの出場資格

ＧＰシリーズの獲得ポイント上位６人が進出。男女シングルでは１位１５点、２位１３点、３位１１点、４位９点、５位７点、６位５点、７位４点、８位３点が与えられる。昨季ファイナルに女子６位で進出したワグナー（米国）は２４点。真央は２戦目のフランス杯で優勝しても２０点にとどまる。

ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/h-spo