NHK杯2016。村主章枝評論。宮原知子が逆転２位になった理由…見事ＧＰファイナル進出！

 

フィギュアスケート　グランプリシリーズ最終戦ＮＨＫ杯　第２日

女子フリーが行われ、宮原選手が大きなミスなく２位となり、グランプリファイナル進出も決めた。前半は少し固さが見られたが、後半はジャンプの切れも良くなり、スケートの伸びも良くなった。

宮原選手は、他の選手と比べると体が小さいが、上半身を大きく使うことでカバーしている。また、宮原選手の回転方向は通常とは違う反時計回りなため、逆回転の動きがスピンを含めたくさん入っていて、そのあたりも評価されている。

一方、４位と表彰台にあと一歩だった樋口選手も、シニアグランプリ初参戦としては大変良い滑りではあった。ただ、技と技のつなぎにステップやターンなどを入れると、表現力の得点がもっと上がるだろう。

宮原選手の技術点を見ると、ジャンプにおいて回転不足による減点が見られる。これが今後の改善ポイントになってくるが、回転不足を直すためにジャンプを高く跳べば良いだろう、という簡単なものではない。

意識して、高く跳ぼうとすると力みが生じてしまい、またタイミングもずれてしまうことが多い。スケートの場合、ジャンプの滞空時間は１秒に満たないため、意識して変えるのは、ほぼ難しい。そのため、無意識の状態で変化を起こせるところまで訓練しなければならない。

道のりは決して簡単ではないが、努力家の宮原選手なら、きっと克服してくれるだろう。（元五輪代表、振付師）

ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/sph-spo

 

【グランプリファイナル進出選手】
女子
①E.メドベデワ🇷🇺
②A.ポゴリラヤ🇷🇺
③E.ラジオノワ🇷🇺
④K.オズモンド🇨🇦
⑤M.ソツコワ🇷🇺
⑥宮原知子🇯🇵https://t.co/9bRaf2NNQQ

— フィギュアスケートbot (@figureskate_bot) 2016年11月26日

https://youtu.be/BU-FZJz6CTc