宮原知子が来月の前哨戦欠場で平昌五輪ぶっつけ代表争いに。　

日本スケート連盟は４日、都内で理事会を行い、女子フィギュアスケートのエース・宮原知子（１９）＝関大＝がチャレンジシリーズのフィンランディア杯（１０月６～８日・フィンランド）を欠場すると発表。

平昌五輪シーズン初戦が、約１１か月ぶり実戦復帰となるＧＰシリーズのＮＨＫ杯（１１月１０～１２日・大阪）となった。女子の平昌五輪代表は２枠。全日本３連覇中のエースの調整に誤算が生じたことで代表争いは激戦となりそうだ。

全日本３連覇のエース・宮原の平昌シーズンに誤算が生じた。小林強化部長が理事会後、チャレンジシリーズのフィンランディア杯の出場を辞退したことを明かし「ＧＰシリーズへの調整を最優先としたため」と説明。平昌五輪出場の選考につながるＧＰシリーズ・ＮＨＫ杯が今季初戦になるとした。

宮原は今年２月上旬に左股関節の疲労骨折と診断を受け３～４月の世界選手権などを欠場。昨季後半を棒に振った。今季も８月上旬に予定していたアイスショーを左足捻挫で欠場。同月末には体調不良で公開練習も休むなど、調整に苦しんできた。小林強化部長は足の状態について「回復している」と話したが、チャレンジシリーズはＧＰシリーズに向け、新プログラムの修正、課題点などを見つけ、より完成度を高めるために必要な場。出場を辞退したことで、宮原は約１１か月ぶりの実戦復帰で、ＧＰシリーズにぶっつけ本番で挑む形となった。

日本女子の平昌五輪代表は２枠。１０年バンクーバー、１４年ソチと２大会連続出場を果たした浅田真央さんが引退し、実績は宮原がリードしている。だが、今季シニア２年目を迎える三原舞依（１８）＝神戸ポートアイランドク＝や樋口新葉（１６）＝日本橋女学館高＝、今季シニアに転向する本田真凜（１６）＝関大高＝、坂本花織（１７）＝神戸ク＝も力をつけ、宮原の状況次第で大混戦が予想される。

過去３季、宮原はチャレンジシリーズで優勝。１４～１５年シーズンは全日本選手権を初制覇し、世界選手権で２位。１５～１６年シーズンはＧＰファイナルで銀メダルを獲得し全日本２連覇。昨季も全日本３連覇とシーズン開幕前の国際大会での好スタートが好成績につながっていた。代表選考に関わる今年の全日本選手権には、前回女王として出場資格はあるが、不安要素を抱えたシーズン幕開けとなる。

ソース

https://headlines.yahoo.co.jp/h1-sph-spo