11年師事した恩師トゥトベリーゼ氏のもとを離れるメドベージェワ、決断の理由をロシアメディアが分析
フィギュアスケート平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が現在指導を受けるエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れることが、現地メディアの報道により明らかに。新たに羽生結弦(ANA)と同じブライアン・オーサーコーチに師事する可能性が高まっている。
ロシアメディアは続々とこの衝撃のニュースを報道しているが、ロシアスポーツ専門メディア「スポルトエクスプレス」は「なぜメドベージェワはトゥトベリーゼのもとを去るのか?」のタイトルで特集。なぜ世界選手権連覇の女王が、7歳から師事するトゥトベリーゼ氏との関係を解消するのかに迫っている。
「最初にコーチ関係解消の話をメドベージェワとトゥトベリーゼが話し始めたのは平昌五輪直後の3月初旬だった。その時は“スポーツ国籍”を変え、違う国で競技を続けることまで言及された。その時はメドベージェワとトゥトベリーゼはこの話を覆した」
記事では3月にも、このニュースが持ち上がっていたことを紹介。だが当時、メドベージェワは「私たちは仕事を続けます」ときっぱりと否定していたという。
「しかし2か月後、話はふたたび再燃した。メドベージェワは本当にエテリ・トゥトベリーゼのもとを去ることになった。このような大きな出来事において理由が一つでないのは明白だ、彼らの全体的な複合、複雑なもつれ、そこではだれも正しくないし誰も悪くはない」
記事ではトゥトベリーゼ氏を「最も成功した指導者」だと説明。若い有望なスケーターは彼女のグループに入ることを望み、その選抜は厳しいものだと伝えている。
「理由は一つではないことは明白。誰も正しくないし、誰も悪くはない」
「彼女とそのグループは指導する選手にすべての力を注ぐ。もしその選手の能力の中に望みや性格で光るものがあればそれも一番高いところにもっていくように努力する。そうやってユリア・リプニツカヤが現れメドベージェワが現れ、そのあとにアリーナ・ザギトワが続き、今では新しい世代のアレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワが頭角を現し始めている」
こうトゥトベリーゼ氏の手腕を紹介。ロシアの若いスケーターが続々と登場するのは、同氏の指導があってこそのものだとしている。
同メディアは、3月の世界選手権を欠場したメドベージェワの怪我について「すべてを最初から始めなければいけない状況だ」としている。
加えて彼女に重大な決断をもたらした、最大の理由に言及している。
「5月にISU(国際スケート連盟)が最終的に発表する予定の、競技の内容を変えるかもしれないルール変更も、新しい条件での競技をせざるをえない理由となっている」
同メディアによると、新シーズンでは、フリーの競技時間の短縮。ジャンプの基礎点が低くなる。などの見直しが行われるという。「ISUが言うにはプログラムの構成において技術的な面と芸術的な面のバランスをとりたいとのことだ」と説明している。
多くのスケーターがこのルール改正に賛成していないと指摘している。その上で、ルール変更が正式に決まればスケーターは適応する必要があるともしている。
新コーチには羽生らを指導するブライアン・オーサー氏が最有力
「メドベージェワがこのルール変更で抱いた疑念がコーチ関係解消の理由の一つになったのは明白だ。彼女はこのルール変更における様々な変化を、最大限に自分に有利になるようにしたいと思っている、もちろん最近負ってしまったケガのことも考慮して」
同メディアはメドベージェワがトゥトベリーゼ氏のもとを離れるのは、ルール変更による影響が最も大きいのではないかと分析している。
「それは今回の新しいコーチの選択がそう言っている。なぜなら彼の最大の教え子である平昌五輪王者、ユヅル・ハニュウとハビエル・フェルナンデスは熟練したジャンプと素晴らしいアートと音盤(楽曲)を結合させて素晴らしい演技を見せているからだ」
「フェルナンデスの武器には彼の勝利を邪魔させないたった2つだけの4回転ジャンプがあった。これこそがまさに今メドベージェワが必要なものだろう」
フェルナンデスは4回転ジャンプ2つで平昌五輪の表彰台に上がった。それだけ、芸術性の高いプログラムだった。メドベージェワが新たに求めているのは、高難易度のジャンプよりも、高い芸術性なのだろうと、同メディアは推測している。
オーサーコーチは過去にキム・ヨナ(韓国)を育てたことを紹介し、女子スケーターへの指導のキャリアも十分に備えているとしている。
「もし彼らが成功したならトゥトベリーゼは心の中で喜ぶだろう。彼らは栄光の歴史を刻んだ、でも新しい時が来た」
記事はこう結んでいる。2018-19年シーズンのルール改正に対応するため、メドベージェワは11年間に渡り師事したトゥトベリーゼ氏のもとを離れ、新天地で戦う道を選んだということだろう。正式な発表はまだだが、本人の口からどう語られるのか、ロシアのみならず、世界のフィギュアファンが注目している。
ソース:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180505-00023002-theanswer-spo&p=2
ヤフーコメント
-
kai*******
|
別にオーサーコーチに師事しなくてもルール改正はメドベージェワ選手にとって有利になると思うんだけど。
これからは金メダリストのザギトワ選手が優先されるだろうから自分に付きっきりで見てくれる新しいコーチを探すだけじゃない? -
han*****
|
噂とかは知らなかったけど、平昌後の表情見てたら何となくそうなるだろうとは思ってた。
勝手なイメージだけどエテリの所は10代専門って感じがするから。
北京を考えたらメドは20代だしね。
ただオーサーの所はOKなのかな?
前に何かのインタビューで今はたくさん教え子がいて新しいオファーに応えられないとかっておっしゃってたような…? -
yas*****
|
失礼ですが、エテリ氏から話を切り出されたのでは?
平昌で教え子二人がワンツーフィニッシュ。ということは…
北京に向けて、もうすでに他の選手の強化に着手しているとか。
ロシアの選手はとにかく短命。
北京五輪の頃にはメドベージェワ選手どころか、
ザギトワ選手も現役ではないとさえ感じる。 -
col
|
今のままトトベリーゼコーチの下にいても、いずれ勝てなくなった時にどうなるか、先輩達の扱いを見て分かるから離れるのではないのでしょうか?
今有望な下の子も、また新しい子が出て来て、自分は歳と共に出来なくなれば、冷遇され捨てられるから… -
ann*****
|
4年後のオリンピック金メダルの目標があるとしたら、今のコーチと信頼関係があったとしても、続々と控える10代前半から半ばくらいの有望視される選手と同じ指導を受けても、年齢的に太刀打ち出来なくなることは明白。だから葛藤もありつつの結論で離れるに至ったのかもしれない。
全く違う切り口での指導を受けて、ルール改正にも対応出来る演技、自分の本当に望む構成で勝ちに行く追求をしたいのかなとも感じる。
-
oka*****
|
新しい選手が後を追ってくる状況で焦ってるのかも知れないけど、
ロシアから出て、他国で指導を受けると、国からの支援も影響するだろうから、真実味がない話題にしか思えない。 -
☆拳王☆
|
同じコーチの元、平昌に望んだけどザギトワのプログラムの方が基礎点が高いものだった!結局、わすがな差で銀メダルになり彼女のプライドが許せなかったんではなかろうか!メドベージェワは今の段階でザギトワを一番ライバル視してるから同じコーチの元ではやれないと判断したんだろ!まさか羽生くんを追って行くわけないと思うけど
-
mon*****
|
ロシアでは、今後メドベージェワ選手ではなく、金メダルのザギトワや、今ジュニアだけど4回転を既に身に着けている選手達の方が優先されていくだろう。だから、今後の事を考えてエテリコーチの元を離れるのは良い判断だと思う。
オーサーコーチにつくのも、ジャンプをより美しくと考えてるのなら、良い判断だと思うよ、クリケは実績十分だしね。
ただ、ロシアから国外移籍の可能性を考えるとどうなんだろ。
メドベージェワ選手にとって良い選択である事を自分は願っている。 -
kan*****
|
ロシアを離れても何のメリットないから結局ロシアの別のコーチに就くことになるよ
周りが勝手に候補に挙げられた人に限って全く関与してないパターンがほとんど