田中刑事が4Tを成功させる！宇野昌磨の挑戦を見て「悪あがきしてみよう」

これまで4回転サルコウ2本の構成に挑んでいた田中。2本目のサルコウを4回転トーループに変えた。

　冒頭に跳ぶ1本目のサルコウが3回転にとどまり、2本目のジャンプを4回転サルコウにするか、得意としない4回転トーループにするか「迷いながら（助走に）入った」。だが、宇野昌磨（トヨタ自動車）が4回転フリップ2本にトリプルアクセル（3回転半）―4回転トーループと高難度の構成に挑戦するのに刺激を受け、「悪あがきしてみよう」と心を決めた。

　トーループは高さがあり、着氷もなめらかと意地を見せた。体力を消耗した後半は、オペラ「ウィリアム・テル序曲」の軽やかな調べに乗って跳ぶジャンプと、踏んだステップからは必死さが伝わる。演技後は「しんどかった」と疲労感を漂わせた。

　何とか演技をまとめ、次の滑走者の宇野につないだ。「会場をあたためて（宇野にバトンを）渡せたのは良かった」。充実感も少しあった。【福田智沙】

引用元：https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190412-00000102-mai-spo