⛸️ 管理人のつぶやき
感想文
大手ウェブメディアBuzzFeedが「大成功している副業を持つ有名アスリート」としてネイサン・チェンを取り上げた記事、そのタイトルを見た時は、彼が世界のトップアスリートと肩を並べて評価されていることに胸が熱くなりました。大谷翔平選手やセリーナ・ウィリアムズ選手らと並んでネイサンの名前があるのは、ファンとして大変誇らしいことです。
しかし、記事を読み進めるにつれ、その内容には多くの疑問符が浮かびました。特にネイサン・チェンに関する記述は、正直に言って「ツッコミどころ満載」と言わざるを得ません。
まず、彼の偉大な功績の一つとして「1つの大会で5種類の4回転ジャンプを成功させた最初の男子選手であり、キャリアを通じて4Loも含む全5種類の4回転を成功させた」とありますが、ネイサンが競技会で成功させた4回転ジャンプは、4Lz、4F、4T、4Sの4種類です。4Loは挑戦こそすれ、成功した記録はありません。基本的な情報に誤りがあるのは残念です。
さらに、2018年平昌オリンピックのフリースケートでの功績についても、「6本の4回転ジャンプを成功させた最初の男子選手」と記述されていますが、実際には6本挑戦し、そのうちクリーンな着氷は5本、1本は手をつく着氷でした。この「成功」の定義も、アスリートの正確な記録を伝える上では重要なポイントです。
また、「11社以上の長期的なスポンサー契約に加え、彼はコーチを務め」という部分も気になりました。確かに多くのスポンサーに恵まれましたが、すべてが長期契約だったわけではないでしょう。そして「コーチを務め」という記述も、いつ、どのような形でコーチ業に携わっていたのか具体性がなく、時系列としても不自然さを感じます。
極めつけは、「メディカルスクールへの出願と、医学の道でのキャリアに集中するため、2026年のオリンピックへの出場を見送った」という結びの記述です。ネイサンが学業に専念しているのは周知の事実ですが、彼自身が2026年オリンピックへの出場を見送ったと公式に発表したわけではありません。医学の道に進むという決意は素晴らしいものの、この表現は少し性急すぎると感じます。
世界的な影響力を持つ大手ウェブメディアの記事であるにもかかわらず、これほど多くのファクトチェック不足や大雑把な記述が見られるのは、非常に残念です。著名なアスリートの功績を正しく、そして正確に伝えることの重要性を改めて痛感させられる記事でした。企画自体は大変興味深く、ネイサンの名前が世界に轟いている証拠であることは間違いないだけに、内容の正確性が伴えばさらに素晴らしいものになったでしょう。